痛くない死に方

数ヶ月前、『痛くない死に方』という映画を観てきました。

 

 

主演が柄本佑さん、その他、奥田瑛二さん、

宇崎竜童さんなどが出演されていて安心して観る事が出来ました。

 

 

映画館で映画を観るのはとても久しぶりでしたが、

わざわざ行って良かったです!

 

「死は敗北」という考えで延命治療を正義とする医療、

「尊厳ある死」を尊重する医療、

どちらか一方が正解という事はないと思いますが、

私は痛くない死に方をしたいな。と思っています。

 

今回映画を観て人間の体の最後に起きる現象や、

対応方法についても知る事ができましたし、

終末期に点滴をするとどうなるのか?

 

映画に出てくる在宅医が腹水が溜まっていても

あえて水は抜かずに他の方法でのケアをする意味など、

色々学ぶ事ができました。

 

 

名古屋では上映最終日だったからか、かなりお客様はいらしていて、

特に年配の女性の方が多かったように思います。

 

介護職の方やお医者様もご覧になるととても参考になるのでは?と思いました。

 

 

また、この映画を観て、

リビングウイル(終末期医療における事前指示書)の存在を知りました。

 

 

私は日頃から家族に「もし延命治療が必要な状態になってもしないでね。

管だらけになって苦しみながら生きるのは嫌だから。」と伝えていますが、

こういった文書を作っておく事も考えたいな。と思いました。

 

日頃からそう聞いていたとしても、いざ目の前でその選択に迫られた時、

家族や担当医師は躊躇する事もあると思うからです。

 

リビングウイルとは(公益財団法人 日本尊厳死協会HPより抜粋)

回復の見込みがなく、すぐにでも命の灯が消え去ろうとしているときでも、

現代の医療は、あなたを生かし続けることが可能です。

 

人工呼吸器をつけて体内に酸素を送り込み、

胃に穴をあける胃ろうを装着して栄養を摂取させます。

ひとたびこれらの延命措置を始めたら、はずすことは容易ではありません。

生命維持装置をはずせば死に至ることが明らかですから、医療者が躊躇するのです。

 

「あらゆる手段を使って生きたい」と思っている多くの方々の意思も、

尊重されるべきことです。

 

一方、チューブや機械につながれて、なお辛い闘病を強いられ、

「回復の見込みがないのなら、安らかにその時を迎えたい」

と思っている方々も多数いらっしゃいます。

 

「平穏死」「自然死」を望む方々が、自分の意思を元気なうちに記しておく。

それがリビングウイル(LW)です。

(公益財団法人 日本尊厳死協会HPより抜粋)